マンション駐車場の基準と種類、注意点について詳しく説明
日本の建築基準法では、マンションの駐車場の設置義務はありません。
ただし、自治体によっては駐車場の設置率を定めた条例が存在します。
たとえば、東京23区では商業地域に立つマンションの場合、基準床面積350平方メートルにつき1台の駐車場が設けられることが一般的です。
また、大阪市では商業系地域に立つ戸数が70以上のマンションで、1戸あたりの専有面積が35平方メートルを超える場合には、駐車場が40％以上設けられます。
郊外では、駐車場の設置基準がより厳しくなり、マンションの戸数に対して100％以上、あるいは110％の台数が設けられることが一般的です。
参考ページ：分譲 マンション 駐車 場は購入したら必ず利用できるのか解説
ただし、全てのマンションが必ずしも駐車場を100％設置しているわけではありませんので、駐車場の台数が不足している場合はマンション内の駐車場の利用が制限されることもあります。
マンションの駐車場には、一般的に平置き駐車場、自走式立体駐車場、機械式駐車場の3つの種類があります。
平置き駐車場は屋根がなく、平面に舗装された駐車場です。
出し入れが容易で利便性が高い一方、汚れやすいというデメリットもあります。
自走式立体駐車場は建物や鉄骨で構築され、スロープを自分で運転して駐車スペースに進入します。
利用者が自分で操作できるため、スペースの効率化が図られています。
最後に機械式駐車場は、機械が車を運び上げて駐車スペースに配置する仕組みです。
非常にスペース効率が高く、車の衝突や盗難のリスクも低いという利点があります。
以上がマンション駐車場の基準と種類、注意点について詳細な説明です。
マンションを購入する際には、これらの情報を参考にして、自分に最適な駐車場があるマンションを選ぶようにしましょう。
マンションの駐車場事情
マンションの駐車場事情は、地域や立地条件によって料金や種類が異なります。
料金の幅は広く、郊外では駐車場料金は2,000円から3,000円の月額や無料の場所も存在します。
一方、東京23区では平均で月額2万円や3万円になり、都心部の港区や中央区などでは月額5万円程度になります。
駐車場の種類によっても料金が異なります。
平置き駐車場は高めに設定されている傾向がありますが、自走式立体駐車場では上階ほど料金が安くなる傾向が見られます。